SWP/SW 体験版ユーザのための手引き
本資料はSWP/SW体験版をダウンロードし、その機能、操作性を確認されようとしている方々
のための操作ガイドです。通常のワープロとは異質な部分もありますので注意してお読みくださ い。
1
インストール
SWP/SWの体験版ダウンロードは
http://www.lightstone.co.jp/latex/ download.html#demo
より行えます。CD-ROMでの入手も可能ですが、 ここではインタネット経由でダウンロードした場合 の操作手順について説明します。
Note: LATEXで整形(タイプセット)された文書はDVI
とPDFの2種類の形式で作成されます。PDFで
の出力を試される場合にはAdobe Reader、または Adobe Acrobatが必要となります。SWP/SWの
インストールに先立ちこのいずれかをインストー ルしておいてください。SWP/SWのインストー
ル時にそれらは自動的に検出されます。
(1)
シリアル番号
ダウンロードされた.exeファイルをダブルクリッ クするとインストールが開始されます。その際、最 初にシリアル番号の入力が求められます。体験版を ダウンロードされた場合には別途ライトストーンよ
りe-mailが自動的に送付され、その中に体験版に対
するシリアル番号が記載されています。一方、 CD-ROMで入手された場合にはCDのケースにシリア ル番号が記載されています。これらを間違いのない ように入力してください。
(2)
インストール先フォルダ
LA
TEX関連のコンポーネントの多くはUNIX由来の ものが多く、ProgramÃFilesのような空白を含む フォルダ中にインストールされた場合には正しく動 作できません。デフォルトのフォルダ名(swp55、ま たはsw55)を変更せずにインストールを行ってくだ さい。
(3)
ファイル拡張子の扱い
SWP/SWインストールの過程で
• .tex
• .dvi
というファイル拡張子に対しSWP/SWのコンポー ネントを対応付けるかという問合せが表示されます。 試用の段階では“いいえ”と応答しておくのが無難で しょう。なお、この対応付けはWindows Explorer の設定でいつでも変更できます。
Note: ここで対応付けられるのは欧文書用のTrueTEX
コンポーネントです。日本語文書の作成が中心と なる場合には後述するWinFormeのインストール
の過程でpLA
TEXコンポーネントとの対応付けを
行ってください。
c
(4)
ライセンス取得
SWP/SWのインストールが終了した時点でライセ
ンス取得を求めるダイアログが表示されます。体験 版であってもライセンスを取得しないとViewerの 機能しか使用できません。30日間有効な評価用ライ センスを取得してください。製品版と全く同一の機 能が使えるようになります。ライセンスの取得はイ ンタネット経由で直ちに行えますが、ライトストー ンに対し取得代行をe-mail、またはFaxで依頼する こともできます。ダイアログ上で「登録情報が記載 されたファイルを作成し、申請する。」を選択してく ださい。
(5)
動作環境の設定
ライセンス取得が終了すると欧文書の作成、編集 が可能になります。しかし起動されたばかりの
SWP/SW 上にはごくわずかのツールバーは表示
されているものの、数式入力/編集に関係したツール バー等はみな非表示となっています。まず「表示」メ ニュー:「ツールバー」と操作し、基本操作に必要と なる以下の項目にチェックマークを入れてください。
• 数式テンプレート • 記号キャッシュ • 数式オブジェクト
• タイプセットオブジェクト • 記号パネル
• フラグメント
個々のツールバーの周縁部をdrag & dropすること で配置を調整できます。
(6) Vista
/7/8
特記事項
WindowsVista/7/8 上に SWP/SWをインストール した場合には、SWP/SW起動時に毎回
“システムレジストリを更新できません。許可し
ますか?” というメッセージが発せられます。 対応方法については
http://www.lightstone.co.jp/latex/ support1.html
をご参照ください。
2
欧文書の作成
SWP/SWのインストールが終了すると欧文書の作
成/編集が可能になります。以下の操作を試してみて ください。
(1)
ドキュメントシェル
SWP/SW起動直後には“Untitled1”と表示された白 紙の文書が表示されているはずです。しかしこの文 書のドキュメントクラス*1は jarticleのため、日本語 文書用の環境が設定されていないと処理することが できません。この文書を閉じた後、「新規作成」ボタ ン をクリックし「新規作成ダイアログ」を開 いてください。このダイアログを通じて 150種以上 のシェル(文書作成用テンプレート)を選択するこ とができますが、通常は「Standard LaTeX」シェル フォルダ中のシェルを使用します。ここに登録され ているシェルの中で欧文用は次の 5種です。
• Blank - Standard LaTeX Article
• Standard LaTeX Article
• Standard LaTeX Book
• Standard LaTeX Report
• Standard LaTeX Conference Proceedings
(2)
論文型シェル
まず論文作成用のarticleというドキュメントクラ スを前提としたシェル「Standard LaTeX Article」を 開いてみてください。
(a) まずクラスファイルを確認しておきます。「タ
イ プ セ ッ ト」メニュー:「オ プ シ ョ ン と パ ッ ケージ」:「クラスオプション」タブと操作し、 クラスファイル名がarticleとなっていること を確認ください。これによって欧文の論文と して文書が整形されます。
(b) 画面上に表示されているのは本文ですが、こ れとは別に表題に関する情報が付帯していま す。「タイプセ ット」メニュー:「フロ ントマ
ター」と操作しその内容を確認ください。
(c) 本文中のいろいろな部分にカーソルを配置し てみてください。青い太字の部分にカーソル が配置されているときには画面下部のフィー ルド中にSectionとかSubsectionといったタ グが表示されます。一方、通常のテキスト上 ではタグはBody Textになります。また赤で 表示された数式部にカーソルを置いた場合に は文字/数式の切替えボタン が に 変化する点にご注意ください。
(d) この状態では文書名は依然“Untitledx”となっ
ています。タイプセット操作に先立ち文書の 保存操作を行ってください。「フ ァ イ ル」メ ニュー:「名前を付けて保存」と操作します。 その際、次の点に留意してください。
◦「保存する場所」としてはここでは\swp55 あるいは\sw55中の\tempフォルダを使 用してください*2。
◦「ファイル名」としてはarticleとしましょ う*3。
◦「ファイルの種類」としては「Portable LaTeX (*.tex)」を選択してください。
SWP/SWが存在しない環境でも取り扱
えるLA
TEX文書が生成されます。
◦「キ ャ ラ ク タ セ ッ ト」としては欧文書の 場合、「ASCII (Normal)」を選択してくだ さい。
文書名にはファイル名“article.tex”を含む
フルパス名が表示されていることを確認くだ さい。ここで生成されたTEX文書は一般の LA
TEX環境でも処理できます。
(e) SWP/SW環境下でTEXのコンパイルを行
いDVIファイルを作成してみます。「タイプ
セット」メニュー:「英語タイプセット」:「プ レビュー」と操作ください。TrueTEX DVI
Previewerによって5ページの文書が整形さ
れ表示されていることを確認ください。セク ション番号や数式番号は自動的に生成される
ためSWP/SW 文書上では明示されていま
せん。
Note: TrueTEX DVI Previewer上での改ページ操作に
はキーボード上のPage Up,Page Downキーを 使用します。
(f) PDF文書を作成するには「タイプセット」メ
ニュー:「英 語 タ イ プ セ ッ ト」:「PDFプ レ
ビュー」と操作します。Adobe Reader、ある
いはAdobe Acrobatにより整形後の文書が
表示されたでしょうか。
(g) \swp55\temp, または\sw55\tempフォルダ 内に次のファイルが生成されていることを Windows Explorerを使って確認ください。
◦ article.tex
◦ article.dvi
◦ article.pdf
(h) 欧文の論文を新規に作成する場合、「Standard LaTeX Article」シェルの内容を逐一置き換え ながら進めるのが間違いのない方法です。し かし慣れてきたら全くの白紙からスタートす るのも良いでしょう。その場合には「Blank -Standard LaTeX Article」シェルを使用してく ださい。
*2パス名中に
全角文字やスペースが含まれないのであれば他のフォルダでも構いません。 *3任意の名前で良いわけですが、
(3)
クラスオプション
クラスオプションを調整することで文書の様式を 種々変更できます。例えば本資料のように2段組み の文書とする場合の操作を簡単に紹介しておきます。 今回は報告書型のドキュメントクラスを使用してみ ましょう。
(a)「新規作成」ボタン をクリック、 「Standard LaTeX」シェルフォルダ中の 「Standard LaTeX Report」を選択します。
(b) クラスオプションを操作するためには「タイ
プセット」メニュー:「オプションとパッケー ジ」と操作し「ク ラ ス オ プ シ ョ ン」タブを選 択します。ドキュメントクラスがreportと なっている点を確認してください。
次に「編集」ボタンをクリックするとオプショ ンの一覧が表示されます。カテゴリとして 「Columns」を選択、オプションとして「Two columns」を選択した後、「OK」を2度クリッ クしてダイアログを閉じます。
(c) タイプセットに先立ち文書の保存を行います。 「ファイル」メニュー:「名前を付けて保存」と
操作後、次のような指定を行ってください。
◦ フォルダとしては\swp55\tempあるい は\sw55\tempを使います。
◦ フ ァ イ ル 名 と し て は report と し ま し ょう。
◦「Portable LaTeX」、「ASCII (Normal)」を 選択してください。
(d) ここではDVIタイプセットを行ってみましょ う。「タイプセ ット」メニュー:「英語 タイプ
セ ッ ト」:「プ レ ビ ュ ー」と操作ください。各 章に続く本文の部分が2段組みで整形されて いることを確認ください。
Note: TEXのコード記述部でVerbatimタグが使用され
ていますが、この部分では改行が行われません。こ のためカラム間の重なりが生じています。2段組み
文書として完成させるには多少の編集作業が必要 です。
(4)
書籍型シェル
書籍型シェルの場合、報告書型に比べ様式はさらに フォーマルなものになります。
(a)「新規作成」ボタン をクリック、 「Standard LaTeX」シェルフォルダ中の 「Standard LaTeX Book」を選択します。
(b)「タイプセット」メニュー:「オプションとパッ
ケージ」と操作し「クラスオプション」タブを 選択します。ドキュメントクラスがbookと なっている点を確認してください。
(c) タイプセットに先立ち文書の保存を行います。 「ファイル」メニュー:「名前を付けて保存」と
操作後、次のような指定を行ってください。
◦ フォルダとしては\swp55\temp あるい は\sw55\tempを使います。
◦ ファイル名としてはbookとしましょう。
◦「Portable LaTeX」、「ASCII (Normal)」を 選択してください。
(d) 今度はPDFタイプセットを行ってみましょ う。「タイプ セット」メニュー:「英語タ イプ
セ ッ ト」:「PDFプ レ ビ ュ ー」と操作くださ い。19ページからなる文書が生成されたで しょうか。以下の点にご注意ください。
◦ 表紙に続き目次が自動生成される。 ◦ 両面印刷が前提で、各章が見開き右ペー
ジから始まるような設定となっているた め*4、空白の偶数ページが置かれること がある。
◦ 本文に先立つ部分のページ番号にはロー
マ数字が使用され、アラビア数字の本文
とは区別される。
◦ ページヘッダ部に章や節の見出しが自動
的に配置される。
この他、TEXの機能を用いることによりさまざまな 様式の文書が作成できますが、それらについては
• SWP/SW使用の手引き
• SWP/SW製品マニュアル
• SWP/SW BetterUse Webページ
等をご参照ください。いずれもライトストーンホー ムページ
http://www.lightstone.co.jp/ よりアクセスいただけます。
Note: 「フ ァ イ ル」メニュー内にも「プ レ ビ ュ ー」、「印
刷」といった機能が用意されていますが、これらは TEXの機能を用いない簡易印刷を企図したもので
す。高品位文書の整形、印刷にはTEXコンパイル
を伴う「タイプセット」メニューを使用するように
してください。
3
日本語文書の作成
[1]
日本語文書を整形(タイプセット)するためには SWP/SWとは別にpLA
TEX環境が必要になります。 ライトストーンでは pLA
TEX関連のコンポーネン トにGUI機能も付加したWinFormeというパッ ケージをそのために提供していますが、問題はこ れらの各種pLATEXがWindowsの
環 境 変 数に依存 した実装となっているため、一つのOS環境内では 複数が共存し得ないという点にあります。お使いの PC上にpLA
TEXをインストールするのが今回初め てという場合にはややこしい話はありませんのでセ クション4にお進みください。既にpLA
TEXが存在
する環境の場合、それを活かした形での、すなわち
WinFormeをインストールしない形での検証方法を
以下に説明します。SWP/SWとpLATEXが連動し た形での動作にはなりませんが、それでもSWP/SW
による生産効率の良さは評価いただけると考えます。
Note: WinFormeまで含めた形での連動確認をご希望の
場合には、まず既存 pLATEXのアンインストール作
業が必要になります。手順については
http://www.lightstone.co.jp/latex/
kb0003.html
をご参照ください。アンインストールが完了した時点 でセクション 4にお進みください。
(1)
標準シェルファイルを用いた検証
まず標準的なシェルファイルを用いて、それがお使 いのpLA
TEXで問題なく扱えるかどうかを検証しま す。「新規作成」ボタン をクリックし「新規作
成ダイアログ」を開いてください。日本語文書用の シェルとしては
• jarticle, jbook,jreport関連【第1世代】
• jsarticle,jsbook,jsreport関連【第2世代】
の2タイプが用意されています。SWP/SW v5.5に 同梱されているWinForme 1.1ではこの両者が扱え ますが、pLA
TEX環境によっては第2世代(jsclass) がサポートされていないことが考えられますので、 ここでは第1世代のシェルを用いて動作確認を行い ます。
(a) 次のいずれかのシェルを選択してください。
◦ Japanese Article [jarticle]
◦ Japanese Book [jbook]
◦ Japanese Report [jreport]
(b)「ファイル」メニュー:「名前を付けて保存」と 操作し、TEX文書の保存を行います。その際、 次の点に留意してください。
◦「保存する場所」としてはここでは\swp55 あるいは\sw55中の\tempフォルダを使 用することにしましょう*5。
*5パス名中に
◦「フ ァ イ ル 名」としてはシェルに応じて jarticle/jbook/jreportとします*6。
◦「ファイルの種類」としては「Portable LaTeX (*.tex)」を選択してください。
SWP/SWが存在しない環境でも取り扱
えるLA
TEX文書が生成されます。
◦「キャラクタセット」としては日本語文書 の場合、「Japanese (Shift-JIS)」を選択し てください。
(c) (b)で作成されたTEX文書を既存のpLA TEX で処理してみてください。日本語のDVIや PDF文書が正常に生成されるはずです。
(2)
新規文書の作成
日本語用ブランクシェル
• Blank - Japanese Article [jarticle]
• Blank - Japanese Article [jsarticle]
のいずれかを用いて日本語文書を作成してみてくだ さい。LA
TEXを直接用いて文書を作成する場合に比 べると開発効率が改善されますが、それが最も顕著 に現れるのは数式入力と表の作成でしょう。文書作 成に絡む基本操作については
http://www.lightstone.co.jp/latex/
download.html#manual
からアクセスできる“SWP/SW 使用の手引き”を 参照してください。作成された文書のタイプセット 方法については前項と同様、ファイル保存操作を介 して既存 pLATEX環境と接続します。
4
日本語文書の作成
[2]
SWP/SWを用いて日本語のTEX文書を作成するこ
とはできますが、それをコンパイル/タイプセットす るためにはWinFormeのインストールが別に必要 です。この中には
• pLATEX
• dviout
• dvipdfmx
• 操作用GUI
等のコンポーネントが含まれています。
(1) WinForme
のインストール
SWP/SWの体験版をインタネットからダウンロー
ドされた場合には、シリアル番号連絡用のe-mailが ライトストーンから送付されているはずです。その
中にWinFormeダウンロード用のURLアドレスが
記載されていますので、そこからダウンロード、イ ンストールを実行してください。
SWP/SWの体験版をCD-ROMで入手された場合
には、そのCDからWinFormeのインストールが行 えます。
いずれの場合もWinForme関連コンポーネントは
SWP/SW本体とは別のフォルダ(デフォルトは
\ptex)中にインストールされます。
(2) WinForme
の動作確認
SWP/SWとの連動確認に先立ち、WinForme単体
としての動作確認を行っておくことが肝要です。具 体的な操作法についてはインストールガイドを参照 ください。インストールガイドは
http://www.lightstone.co.jp/latex/
download.html#manual
から PDF形式でダウンロードできますが、同じも のが体験版 CD中にも収容されています。ここで行 う作業項目には次のようなものがあります。
• dvioutの初期設定
• サンプル文書(日本語)のテストコンパイル
Note: pLA
TEX環境で画像データを扱う場合、形式によっ
てはGhostscriptとSusie plug-inという別のコン
ポーネントの組込みが必要になります。体験版の 検証作業の一環でこれらについても動作確認を
*6任意の名前で良いわけですが、
行っておきたいという場合には
http://www.lightstone.co.jp/
latex/kb0015.html
に従って組込み作業を行ってください。
(3) SWP/SW
との連動確認
最後にSWP/SW環境での日本語文書作成、
Win-Formeとの連動確認を行います。まず標準的なシェ
ルを使って動作検証を行ってみましょう。
(a)「新規作成」ボタン をクリックし「新規
作成ダイアログ」を開いてください。日本語 文書用の標準的なシェルとしては
◦ jarticle,jbook,jreport関連 【第1世代】
◦ jsarticle,jsbook,jsreport関連【第2世代】
の2タイプが用意されていますが、ここでは より機能の豊富な第2世代(jsclass)を用い て日本語タイプセットの動作検証を行います。 どれを使っても良いのですが、一例としてリ スト末尾にある
◦ [jsbook] fullwidth を選択してみてください。
Note: シェルフォルダ中のJapanese Book [jsbook]を使
用した場合、各行の横幅は全角40文字に制限され る仕様となっています。その条件を除去したもの が[jsbook] fullwidthです。
(b) まずクラスファイルを確認しておきます。「タ
イ プ セ ッ ト」メニュー:「オ プ シ ョ ン と パ ッ ケージ」:「クラスオプション」タブと操作し、 クラスファイル名がjsbookとなっているこ とを確認ください。これによって和文の書籍 として文書が整形されます。
(c) タイプセットに先立ち文書の保存を行います。 「ファイル」メニュー:「名前を付けて保存」と
操作後、次のような指定を行ってください。
◦「保存する場所」としてはここでは\swp55 あるいは\sw55中の\tempフォルダを使 用してください*7。
◦「ファイル名」としてはjsbookとしましょ う*8。
◦「ファイルの種類」としては「Portable LaTeX (*.tex)」を選択してください。
SWP/SWが存在しない環境でも取り扱
えるLA
TEX文書が生成されます。
◦「キャラクタセット」としては和文書の場 合、「Japanese (Shift-JIS)」を選択してく ださい。
文書名にはファイル名“jsbook.tex”を含む フルパス名が表示されていることを確認くだ さい。ここで生成されたTEX文書は一般の pLA
TEX環境でも処理できます。
(d) まずDVIタイプセットの動作確認を行いま す。「タイプセット」メニュー:「日本語タイプ
セット」:「プレビュー」と操作ください。25 ページからなる文書が生成されたでしょうか。 以下の点にご注意ください。
◦ 表紙に続き目次が自動生成される。 ◦ 両面印刷が前提で、各章が見開き右ペー
ジから始まるような設定となっているた め*9、空白の偶数ページが置かれること がある。
◦ 本文に先立つ部分のページ番号にはロー
マ数字が使用され、アラビア数字の本文 とは区別される。
◦ ページヘッダ部に章や節の見出しが自動
的に配置される。
(e) 今度はPDFタイプセットを確認します。な お、このシェルの場合には索引生成機能が設 定されているため、それをコンパイルオプショ ンで指定すべく、「PDFプレビュー」ではな く「PDFコ ン パ イ ル」を使用します。具体
*7パス名中に
全角文字やスペースが含まれないのであれば他のフォルダでも構いません。 *8任意の名前で良いわけですが、
的には「タイプセット」メニュー:「日本語タ
イプセット」:「PDFコンパイル」と操作し、 「索引の作成」にチェックマークを入れます。
jsbook.texという文書に対して3パスのコン パイルが実行された後、SWP/SW画面に制 御が戻ってきますので、生成された文書をプ レビューすべく、「タイプセット」メニュー: 「日 本 語 タ イ プ セ ッ ト」:「PDFプ レ ビ ュ ー」
と操作します。今度は26ページの文書が生成 されているはずです。最終ページに索引が生 成されている点を確認ください。
(4)
スライド作成
第2世代の日本語用ドキュメントシェルjsclassには スライド作成機能が加わっています。今度はそれを 検証してみましょう。
(a)「新規作成」ボタンをクリックし、今度は [jsarticle] slide1というシェルを選択してみて ください。
(b)「タイプセット」メニュー:「オプションとパッ
ケージ」:「クラスオプション」タブと操作し、 クラスファイル名がjsarticleとなっている ことを確認ください。さらにクラスオプショ ンとしてslideとpapersizeというオプション が設定されている点にも注意してください。
(c) タイプセットに先立ち文書の保存を行います。 「ファイル」メニュー:「名前を付けて保存」と
操作後、次のような指定を行ってください。
◦ フォルダとしては\swp55\temp あるい は\sw55\tempを使います。
◦ フ ァ イ ル 名 と し て は jsslide と し ま し ょう。
◦「Portable LaTeX」、「Japanese (Shift-JIS)」 を選択してください。
(d)「タイプセット」メニュー:「日本語タイプセッ
ト」:「PDFプレビュー」と操作すると、スラ イド6枚からなるPDF文書が作成されます。 以下の点を確認ください。
◦ 数式もスライド用に大きな字体となって
いる。
◦ カラーの使用も可能である*10。
(5)
新規文書の作成
日本語用ブランクシェル
• Blank - Japanese Article [jarticle]
• Blank - Japanese Article [jsarticle]
のいずれかを用いて日本語文書を作成してみてくだ さい。pLA
TEXを直接用いて文書を作成する場合に 比べると開発効率が改善されますが、それが最も顕 著に現れるのは数式入力と表の作成でしょう。文書 作成に絡む基本操作については
http://www.lightstone.co.jp/latex/ download.html#manual
からアクセスできる“SWP/SW 使用の手引き”を 参照してください。
本説明書はSWP/SWを用いて作成されたものです。